言語教育エキスポ2016 開催のお知らせ(2016.3.6 早稲田大学)

立命館宇治中学・高等学校、福岡雙葉学園、上宮中学高等学校で2015年の夏に実施したコロコロに関するアンケート結果を学会で発表します。アンケート結果を統計的に分析したまとめとして、

・コロコロイングリッシュの有効性を感じている生徒が圧倒的に多い。
・コロコロイングリッシュを使うことによって、自分自身の成長、語彙学習の楽しさ、語彙力の自信を感じるようになっている。
・課題としては、コストが高い(マイナスの感情、心理的負担が大きい)生徒への配慮が挙げられる
→ 指導者側のサポート、声かけ、適切な足場かけ、教材使用の目的の明確化、教材の効果を説明

ということが明らかになりました。

◆「言語教育エキスポ 2016」は,参加費は無料ですが,参加登録は必要です。 参加の申込は3月4日(金)までに,shien@cuc.ac.jp までお申し込みください。 まだ空席があるようなので、よろしかったらご参加ください。全体の内容はこちらを・・・

クリックしてexpo2016.pdfにアクセス

デジタル教材勉強会の開催のお知らせ!(2016.3.5 大阪)

第14回「デジタル教材勉強会」(英語中心デジタル教材基本活用勉強会)のご案内

こんなに盛り上がっていたICT勉強会があるとは知りませんでした。桐原書店の斉藤社長、羽田さんのご尽力により、この度は私がメインで発表させていただくことになりました。内容は、2学期、3学期に行ったICTを使ったアクティブラーニングの実践内容です。TOEFLのプレゼン、映画のアテレコ、ライティングの相互チェック、コロコロの実践、コロコロ英文法を使った文法指導、などなど目から鱗の内容が盛りだくさん!IMコースの素晴らしい生徒たちのお蔭で、面白い授業を展開することができました。また空席があるようなので、お時間のある方は是非ご参加ください!
以下、チラシより抜粋します。
~授業力向上を目指して~
この勉強会も5年目を迎えました。みなさんで気軽にICT 活用について勉強しましょうをスローガンにスタートして、前回も約150 名というたくさんのご参加をいただきました。(途中で締め切りました)
第14 回大会もデジタルICT の授業事例をご紹介します。またタブレットを活用した英語の授業実践事例もご紹介します。参加者の皆さん同士での質問会も中で実施したいと考えています。仙台や東京など他地域でも実施されていますので、どうぞよろしくお願いいたします。(今回から先着100 名程度にさらに限定させていただきます)
※上級レベルの方は別の3 月19 日の研修会にご参加ください。

◆日時 : 第14回大会 3月5日(土)午後2時~午後5時30分(予定)
◆場所 : 内田洋行大阪内「大阪ユビキタス協創広場 CANVAS」
地下鉄谷町線・中央線「谷町4丁目駅」8番出口より徒歩8分 TEL:06-6920-2401

内容 :  デジタルツールを使った授業方法についての情報交換・英語授業力の向上
対象: (英語)情報教育、ICT教育に興味・関心をもつ教育関係者ならどなたでも構いません

◆第14回内容(予定)◆
1.「となりの学校はデジタル教材で何してる?」羽衣学園高校 米田謙三先生進行
デジタル教科書実践事例 授業実践事例予定(発表者: 姜 英徹)
2.「高校デジタル教科書」「ICT 機器」デモ 上記発表以外の会社のデモ・展示
啓林館、増進堂、三省堂、桐原書店、東京書籍、第一学習社、数研出版、文英堂、Z 会, デザイナーラボ,カシオ,エプソン,開隆堂, ラーンズ, リアリーイングリッシュ,ラインズ,ベネッセ(予定・順不同)
3. ICT 活用の事例紹介  ICT 活用事例(タブレットなど)他
4.質疑応答とデジタル教材ネタと恒例のアプリなどの共有 羽衣学園高校 米田謙三先生
CNN プロジェクト他    続きは意見交換会(懇親会)にて♪
(過去の講演者 順不同、敬称略)
近大附属高 中西 洋介、金蘭会中 宿口信子、鳳高校 溝畑保之、豊中市立第十三中 東條さおり、近大附属中 古川祐大、兵庫県立姫路西高 小笠原良浩、大阪府立八尾翠翔高 上田聖司、仙台城南高校、羽衣学園高 米田謙三,コルベカトリックカレッジ(AUS)萩原伸郎
主催・共催:英語デジタル教材勉強会、大阪私学教育情報化研究会
協力 :  大阪府高等学校情報教育研究会、大阪府高等学校英語教育研究会、D-project
後援 :  チームキムタツ、桐原書店、東京書籍、ビッツパズル、三省堂、ヒラタ・アンド・アソシエイツ、内田洋行、大修館書店、ベネッセコーポレーション、公益財団法人日本英語検定協会、アルク、ケンブリッジ大学出版局、Ditt(デジタル教科書教材協議会)、ワオ・コーポレーション、カシオ計算機、開隆堂、タオ、ECC国際外語専門学校、朝日新聞国際本部、文英堂、啓林館、 EF International Language Centers、エプソン、リアリーイングリッシュ

《お申し込み方法》
ご参加頂ける先生は、羽衣学園 米田先生にメールでお申し込みください。
kenzoo@cd5.so-net.ne.jp  ※先着100名程度で締め切ります。
例) ○○高等学校・中学校 名前 勉強会(無料)参加 意見交換会不参加
♪意見交換会(参加費 男性3500円、女性3000円) 前回40名参加! ♪

ESNセミナーの開催(7月東京・大阪、10月名古屋、11月福岡、12月広島)

株式会社ネリーズ、有限会社中日書房、株式会社ラインズオカヤマ様のご支援の元、2015年後半に5回のセミナーが開催されました。どの会場も大変な盛り上がりでした。私の発表は、主に以下の内容でした。

①英語教育の今後
2020年度から実施の新しい大学入試では、4技能をコンピュータで測る新テストが導入されます。現在の中学1年生からがその対象になります。Speakingはもちろん、コンピュータによるWriting、つまりタイピングのスキルも必要になってきますが、それに対する議論はほとんどなされていないのではないでしょうか。一方で、グローバル人材として必要なスキルについて行われた最近のアンケートでは、交渉や会議などにおけるSpeakingはもとより、Eメールや会議資料などのWritingのスキルも要求されています。そこでは、Speaking以上のAccuracyが要求されます。
Writingやタイピングのスキルは、すぐに身につくものではありません。そこで、中学の段階からあとで紹介するコロコロイングリッシュによる学習を始めておくことを強くお勧めしておきます。

②アクテブラーニングについて
従来型の知識偏重の教育では、現代の複雑な社会構造において能動的・創造的に生きる力にはならないことが明確になっているため、アクティブラーニングの必要性が叫ばれています。最近の研究によると、単純な作業にはインセンティヴを与えた方が能率が上がり、創造性を必要とする作業では、逆にインセンティヴを与えることが能率を妨げるという事実が明らかになっています。英語学習も同じで、文法や語彙をアメとムチで生徒を追い込みながら叩き込ませるやり方は、全く効率的ではありません。英語学習が楽しく英語が好きになり、学習に興味を持たせること事がこれからの英語教育の役割ではないでしょうか。つまり、「内発的動機付け」を高めることです。また、宇宙のように広い英語の知識を英語教師が全て与えるという考えは、教師の傲慢です。英語の学習の仕方を教え、生徒の学習をマネジメントし、将来の目標にモチベートすることこそが「先生」(=先に生まれた人)の役割ではないでしょうか。”Teaching is secondary.”です。

以上まとめると、これからの英語教育に必要なことは・・・

  • ビジネスで活躍できるグローバル人材の育成
  • 英語の「学び方」を教える(特に辞書指導)
  • 現実の生活の中で活用できる英語力
  • 知識を与える作業はコンピュータに任せる!
  • 英語を通して人間性を涵養する

と言えます。

③映画教材について
映画のClipを授業で使うことは、英語を楽しく学習し、しばしば人生の指針を与えることに直結します。また、役者たちの迫真の演技によって発せられた映画のセリフには、生徒たちが今後使えそうな表現が満載です。セミナーでは、YouTubeの映画”Titanic”のシーンを使ったアテレコのワークショップを行いました。大変な盛り上がりで、あとで「身震いがした」と報告される先生もいらっしゃいました。教材作成は誰でも簡単に、5分以内でできます。本当に簡単で、授業ではどの生徒も楽しく参加でき、アテレコ活動で身につけた表現や、授業が楽しかったという感覚は、一生残るに違いありません。その方法を簡単に記載します。

(1) PowerPointにYouTube動画を挿入する方法
1) YouTubeで動画を開き、「共有」「埋め込みコード」で表示されるコードの “https://www.youtube.com/embed/xxxxxxxxx” の後半の ” の前に ?autoplay=1 を挿入する
例)
<iframe width=”560″ height=”315″ src=”https://www.youtube.com/embed/1YGfrGKK9Mo?autoplay=1” frameborder=”0″ allowfullscreen></iframe>
2) [Ctrl]+[A]で全体を選択し、[Ctrl]+[C]でコピーしておく
3) PowerPointで「挿入」「ビデオ」「オンラインビデオ」を開き、「埋め込みコード」に[Ctrl]+[V]で張り付けて、[Enter]
4) しばらくすると黒い四角形が張り付けられるので、位置と大きさを変える。このような動画がPowerPointで表示されるので、その横にセリフを張り付けておいて動画と目線を変えずに見られるようにしておく。

(2) 映画のセリフを検索する方法
Googleなどで「titanic script “I’m flying”」などと検索して、使いたいシーンのセリフをスライドに貼り付ける。

(3)録音の方法
1) 静かな環境で、「スライドショー」:「スライドショーの記録」で動画に合わせてオーバーラッピング
2) 終了時は、[ESC]キー
3) やり直しは何度でも可能だが、前回の録音分はなくなる

(4) 再生の方法
スライドショーを普通に実行すると、自分の声と動画が再生される。YouTubeの音声を「ミュート」にしておくと、自分の声だけが再生される。

たったこれだけです。使いたい映画のシーンが決まると、授業準備はほとんど要りません。早速、夏期補習から是非是非やってみてください。この方法を見つけ出すのに丸3日かかりました。これからどんどん日本中に広めていきたいと思っています。

④コロコロイングリッシュについて
知識の獲得を伴わないアクティヴラーニングは無用です。アウトプットやYouTube、TEDなどを使った楽しい活動のベースには、日々の繰り返しの文法知識や語彙知識(語彙チャンク)のインプットの作業が必要で、高校生には最低限英検2級、センター試験程度の知識量が必要とされています。その、ベースの部分を確保するのがコロコロイングリッシュです。英検2級、センター試験のカバー率は98%で、ということはCEFR-Jの語彙リストとの親和性も高いものと思われます。セミナー参加者にはお試しIDを配布しましたが、このブログだけをご覧の方にもお試しIDをお配りしますので、是非是非お試しの上、生徒へのご案内をお願いします。コロコロイングリッシュもまた、日本中に広めていきたいと思っています!!!

発表の詳細は、以下のPDFをご覧ください。
1. ESN抜粋

金谷憲先生の講演会のご案内(6.28 岡山)

金谷憲先生(東京学芸大学名誉教授)の講演会が下記要領にて開催されます。岡山まで遠方かとは思いますが、どうか奮ってご参加ください。なお、私は岡山⇔京都間を毎日通っていますが、新幹線に座ってしまえば1時間、あっという間です。岡山と関西は本当に近いし、酒と魚がうまいですよ!

【ローバル英語研究所主催 第19回 PEER セミナー】

・演題: 学校英語教育の役割 ~英語基礎の定着を目指して~
・日時: 2015年6月28日(日)
受付 13:30
講演 14:00~16:00
・内容: 講演+ワークショップ
・対象: 英語教育と英語学習に関わる方
・会場: 中国学園大学  12号館M301教室
・参加費: 会員無料、非会員500円

※ ローバル英語研究所は、中国学園大学・中国短期大学学長松畑熙一先生を名誉所長として、NPO法人連塾内に2012年に設けられた研究グループです。それまでの「PEER Network」と「英語教育一貫カリキュラム研究会」が統合したものです。楽しい英語教育実践ができる環境の整備とグローバル人材の育成を目的として、岡山を拠点に活動しています。

(金谷憲先生プロフィール)

1948年東京生まれ
東京大学文学英文科卒
東京大学大学院人文科学研究科修士課程(英語学)
同大学大学院教育学研究科博士課程(学校教育学)
スタンフォード大学博士課程単位取得
東京学芸大学教授(2013年3月まで)

1986年~ NHK「テレビ英語会話I」講師(3年間)
1994年~ NHKラジオ「基礎英語2」監修(2年間)
現在、英語教育コンサルタント
『英語授業改善のための処方箋』(2002. 大修館書店)
『和訳先渡し授業の試み』(2004. 三省堂)
『英語教育熱』(2008. 研究社)
『教科書だけで大学入試は突破できる』(2009. 大修館)
『高校英語授業を変える!』(2011. アルク)
『高校英語教科書を2度使う!』(2012. アルク)など著書多数

お申し込みは、姜までメールをください。
kangyoungchul71@gmail.com

 

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プレゼンテーション教育学会 発足のご案内

2015年4月、岡山を起点に、中国学園大学学長の松畑煕一先生を代表として「プレゼンテーション教育学会」が発足します。4月26日に、下記要領にて設立総会・および記念講演会が開催されます。
・2015年4月26日(日)15時~17時
・岡山県県立図書館2F 多目的ホール
・記念講演『相手の思いとつながり 未来を創る方法』(加藤せい子氏:NOP法人 吉備野工房ちみち代表)
プレゼン学会講演会
以下、松畑先生からの案内文をそのまま掲載します。
全国初となる「プレゼンテーション教育学会」で、日本語及び英語によるプレゼンが中心ですが、それだけではなくIT活用や音楽・美術・スポーツなどの表現性を特徴とするものを広く対象にします。学校内外での広い教育・人材育成とともに、「プレゼンテーション教育学」の確立を目指して研究活動も同時に進める予定です。
高校生以上(すでに数名の入会希望者あり)だれでも入会できますので、皆様お誘い合わせの上、入会、そして設立総会・後援会に参加していただけますようよろしくお願いいたします。また、17時半頃から懇親会(「瀬戸内バルプラス」)も予定しています。国際的にも活躍されている素晴らしい講師を囲んで歓談し、今後のプレゼン教育の在り方を模索したいと思います。
ローバル英研とは密接な連携をしながら進めたいと思いますので、どうぞ
よろしくお願いいたします。

ログインページを整備しました!

この度、コロコロイングリッシュのログインページがやっと完成しました。語彙学習理論の説明、コンテンツの詳しい説明、そして生徒たちのありがたいコメントなどが、初学者にも分かりやすく載っていますので、是非ご覧ください。 また、ログイン後の「コロコロ英文法」というページに、英文法のFlash教材を載せています。授業でも使えるし、自学習でも完結できるつくりになっています。外国語話者が英語を話したり書いたりするときは、まず主語と動詞を決めて、基本例文というスロットにあてはめながら正しい形や語順として、ロジカルに組み立てていきます。その訓練を積めば積むほど「流暢」になっていくわけですが、その手順を練習できる仕組みになっています。 お試しIDを作成しますので、語彙や文法学習を体験してみたい方、生徒にも体験させてみたい方は姜までご連絡ください。Eメールは、 kangyoungchul71@gmail.com です。お待ちしています!

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